大阪証券取引所
大阪証券取引所ビル
2004年11月
設計:三菱地所設計、日建設計
施工:大林組・竹中工務店・大成建設・銭高組共同企業体
地上24階、地下2階
「大阪証券ビル老朽化と、立会場機能が不要となったことから、
事務所・商業を誘致する多機能複合ビルへ建て替え。
旧証券ビルは、交差点に面して「ドーム」を有するその特徴的な外観は、
各所から保存に対する要望が高く、「ドーム面外壁の現物保存」、
「ドーム内部広間(証券プラザ)と外観両袖の再現保存」、
「低層部軒高、ボリュームの再現」を行なっていることが特徴。」
『大阪証券取引所ビル概要』より
正面の銅像は五代友厚。
「大阪証券取引所の前身である大阪株式取引所の発起人となり,
大阪造幣寮(現・造幣局)、大阪商法会議所(現・大阪商工会議所)の設立に尽力、
渋沢栄一と並び,「東の渋沢,西の五代」と称される人物」だそうです。
『大阪証券取引所』のサイト参照
元の大阪証券取引所は、住友工作部の中心だった
長谷部鋭吉と竹腰健三が設立した長谷部竹腰建築事務所の第1作で、
1935年(昭和10年)、市場館として落成。
「取引所理事長の浜崎定吉が元住友銀行営業部長で、
かねてより健造とは懇意にしていたために、工作部時代に受注。
それを知った渡辺節や置塩章らが「住友の建築部門が住友以外の仕事をして、
市井の建築事務所の業務を圧迫するのはやめてもらいたい」と抗議。
結局、健造は「今さら断ったのではかえって不信を招く」と計画を続行、
この一件も独立の気運を高めた。」
「こうして完成した大阪証券取引所は、正面の円塔が盛況祈願の小判、
4階事務室が末広がりの扇、6階の大会議室は打出の小槌をかたどっており、
縁起をかついだ設計になっています。」
『長谷部竹腰建築事務所 作品』より
大阪証券取引所の向かいにある難波橋(なにわばし)。
ライオンくん。天岡均一作。
狛犬として立てられてるので阿像と吽像があり、これは阿像。