東京ドームホテル
東京ドームホテル
2000年
設計:丹下健三・都市・建築設計研究所
施工:清水建設・竹中工務店・大成建設 建設共同企業体
地下3階・地上43階(塔屋2階)
高さ 155m
客室数 1006室
丹下健三晩年の作。
シンプルすぎて物足りないという人もいるでしょうが、
フジテレビや都庁などアクの強い建物の後では、このシンプルさが美しく見えます。
東京ドームホテルによると、
キーコンセプトは“アーバンパラダイス”。
ホテルのデザインは“Gate(門)”、“Flow(流れ)”、“Contact(出会い)”の
3つの要素から成り立っているんだとか。
「キーコンセプト“アーバンパラダイス”は、人々が何かを求め、集い、交流する場
であると考え、東京ドームシティを訪れる人々を迎える大きなサインとして、
また人々に末永く愛されるランドマークとなるように、
地上155メートルのホテルの建物で“Gate(門)”を表現しました。
外装材には濃淡グレーのセラミックプレートと
透過性と反射性を合わせもつガラスを使用し、
刻々と表情を変えていく空や都市の景色を映し出します。
ダイナミックな“Flow(流れ)” をデザインに取り入れました。具体的には、
建物の側面にあるシースルーエレベーターや低層棟の三日月のかたちをはじめ、
インテリアの細部にいたるまで曲線を効果的に使用し、
建物全体に軽快でアクティブな表現を展開しています。
これらの曲線は、東京ドームホテルの格式張らず訪れる人々を柔らかく迎え入れる
カジュアルな感覚を生み出しています。」
東京ドームホテルより引用。
高さ155m、幅80m、奥行き20mの薄い板状の建物。
「建物の配置計画とヴォリュームの方向性は、
敷地に隣接する小石川後楽園からの景観への配慮、建物の高さを155m以下、
さらに見えがかりの見付幅を極力抑えることを考慮して決定されました。」
丹下健三・都市・建築設計研究所のサイトより引用。
サイドにあるシースルーエレベーター。
目の前のアトラクションと似ているように思えるのは
おそらく意識してデザインされている。
ロビーラウンジ。
ロビーチャペル「ザ・ステージ」
吹き抜けの上の2階に突然あった式場。
ホテルのサイトには「宙に浮かんだような幻想的なチャペル」と
書かれているが、なんだか安っぽい。
東京ドームとラクーア。
ラクーア
2003年にオープンしたエンターテインメント融合型商業施設。
基本デザイン:竹中工務店+RTKL
設計・施工:竹中工務店
ラクーアってスパのイメージが強かったんですが
ジェットコースターやメリーゴーランドもあってミニ遊園地みたい
と思ってよく考えたら、ここは元「後楽園ゆうえんち」だった。
東京ドームを含め、来客数が減ったため、リニューアル。
「東京ドームシティ」に名前を変え、入場料も無料にしたそうです。