交詢ビルディング
交詢ビルディング
2004年
設計:清水建設
※基本設計段階での外観デザイン共同設計事務所
デビッド・チッパーフィールド・アーキテクツ(ロンドン)
施工:清水建設
地上10階、地下2階、塔屋2階
元の建物は
竣工:1929年(昭和4年)
設計:横河工務所
施工:清水組
交詢社は福沢諭吉が1880年(明治13年)に設立した、
政治家や経営者のための日本で最初の会員制社交クラブ。
交詢社の名は福沢諭吉の「知識を交換し世務を諮詢する」というスローガンから。
1923年(大正12年)の関東大震災により旧社屋が全壊。
1929年(昭和4年)、2代目のクラブハウスビルとして交詢ビルディングが再築。
設計を手がけたのは、横河民輔の長男である時介。
クラブ専用スペースには、談話室、ガラス天井のベランダ風ロビー、大食堂、
コテージ風の小食堂、バー、ビリヤード場、和室が備えられ、
1930年から1932年にかけて、インドアゴルフ練習場、講堂が増築された。
その後、70年を経て、老朽化や耐震上の面から建て替えが決定。
一部を残し、2002年、解体。
2004年10月にオープンした現在の交詢ビルは、
地下1階から5階は商業施設「交詢ビル DININGS & STORES」 となり、
『バーニーズ ニューヨーク銀座店』、『赤坂璃宮』などの高級店が入居。
6階から8階は事務所、9・10階は財団法人交詢社となっている。
保存されたメインエントランスのファサード。
確かにここだけ美しい。
正面はバーニーズの玄関なので、ドアマンが立っていて撮影しにくい……。
一部だけでも残っているのは幸運な方なのでしょうが、
前の交詢ビルとはくらべようもない。
正面玄関はガラスに囲まれた展示物のように見えます。
そして、この建て替えを行なったのは三井不動産なのですが、
三信ビルの行く末が不安だ。