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三井住友銀行大阪中央支店

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三井住友銀行大阪中央支店(旧三井銀行大阪支店)
1936年(昭和11年)
設計:曾禰中條建築事務所
施工:竹中工務店

「古典主義建築のお手本のような存在。
外観はイオニア式でまとめられ、軒回りの処理、
開口部のペディメント、メダイヨンなどの意匠も正統的。
内部は典雅なコリント式で彩られる。
曾禰中條建築事務所の最後の作品である。」
「大阪の近代建築」より。

曾禰中條建築事務所は、辰野金吾、片山東熊の同期、
工部大学校の第一期生、曽禰達蔵が
三菱を退社後、後輩、中條精一郎と開設。
小笠原伯爵邸や慶応義塾大学図書館などを手がけていますが、
この建物が竣工した1936年、中條が死去。翌年、曽禰も死去、
その後、事務所もなくなっています。

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正面には4本のオーダーが整然と並ぶ。

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紋章はギリシアの神ヘルメスの杖「ケリュケイオン」。
翼と杖に巻きつくヘビが描かれている。
商業の紋章として使われているらしく、和光のレリーフにも似たようなのがあります。

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迫力のあるイオニア式オーダー。

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彫りの深い24本のフルーティング(溝彫)がイオニア式の標準だそうです。

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一方、側面は同じイオニア式オーダーでもすっきりしている。


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Comments

明治40年に祖父・米山梅吉が支店長を務めていた、三井銀行大阪支店が、どんな建物だったのか、もし分かったら教えて下さい。

こんにちは。
明治40年ということは、この建物の前、ということになりますね。
ちょっと調べてみたところ、以下のような記述を見つけました。

「上記に挙げた三井銀行大阪支店も、現地で建て替える前は、
当時三井総本店設計部に席を置いていた鈴木禎二と
横河民輔の設計【明治34年(1901)竣工】により、
6本のイオニア列柱が3層ぶち抜きでファザードを飾る、
迫力のある建築でございました。」
『戦前の絵葉書に見る都市風景』より。
http://homepage3.nifty.com/kindaikenchiku-yuuho/sakusaku/1_4.htm

同じサイトの別のページに
「また、三越手前にある三井銀行は、そのシルエットから
現存する曾根中條建築事務所【竣工:昭和11年】の建築では無く、
先代の鈴木禎二設計により、明治34年に竣工した
三井物産大阪支店を兼ねた建築であることが判ります。」
という記述もありますが、絵葉書なので建物はシルエットしかわかりません。
http://homepage3.nifty.com/kindaikenchiku-yuuho/sakusaku/1_3.htm

おそらくこの建物のことだと思われますが、
きちんと調べたわけではないので。

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