丸の内八重洲ビル
丸の内八重洲ビル
1928年(昭和3年)
1962年(昭和37年)増築
設計:三菱地所
施工:大林組
地上8階・地下1階
鉄骨鉄筋コンクリート造
東京中央郵便局の斜め向かいにある丸の内八重洲ビル。
尖塔と1階の石積が味のある、すてきな建物ですが、
2004年3月、三菱地所は隣接する三菱商事ビル、古河ビルとともに、
丸の内八重洲ビルを建て替え、三菱一号館を復元する計画を発表しました。
→三菱商事ビル・古河ビル・丸ノ内八重洲ビル建替計画
塔部分アップ。
塔を横から見たところ。
一見、シンプルな建物ですが、さりげない装飾が随所になされています。
三菱一号館は、三菱商事ビル(左)、古河ビル(右奥)をあわせた敷地に建設。
2006年着工、2009年竣工予定。
大名小路側から見た正面。
レリーフが見事な正面エントランス。(クリックすると拡大します)
大名小路側。左は三菱商事ビル。
部分アップ。
地下1階には期間限定でギャラリーが運営中。
1階の石積みのおかげでここだけ落ち着いた雰囲気のある通り。
古河ビルとの間にある狭いスペース。
かつては車道だったらしいが、現在は行き止まり。
微妙に色が違って格子のようにも見える外壁。
1983年に外装改修、1989年に天然石外壁リフレッシュ工事が行なわれている。
左に東京中央郵便局、その先右に丸の内八重洲ビル。
この風景も近い将来なくなる。
三菱一号館は1894年(明治27年)に建設された丸の内最初のオフィスビル。
設計はジョサイア・コンドル。
1968年に取り壊され、1970年に三菱商事ビルが建設されました。
戦後まで残っていた三菱一号館を取り壊し、
さらに丸の内八重洲ビルを取り壊し、かつての建物の形だけなぞったものを
復元することにどれほどの意味があるのか疑問です。
現在、公開されている復元予定図では、三菱一号館らしき建物の後ろに
お約束の超高層ビルが建っています。
多少、遅すぎる気もしますが、10月11日、日本建築家協会は
三菱地所に保存要望書を提出しています。
→「丸の内八重洲ビル」の保存活用に関する要望書
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