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帝国ホテル

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帝国ホテル
1970年
設計:高橋建築事務所(高橋貞太郎、武藤研究室)
施工:帝国ホテル本館新築工事共同企業体
    鹿島建設・清水建設・大林組
地下3階 地上17階 塔屋2階

1890年(明治23年)帝国ホテル開業。
1909年(明治42年)林愛作が帝国ホテル支配人に就任。
古美術商・山中商会のニューヨーク支店主任だった林と
浮世絵の収集家であるフランク・ロイド・ライトは旧知の間柄であり、
林により新館の設計者としてライトが起用される。
1923年(大正12年)9月1日 帝国ホテル新館(ライト館)完成。
開業披露の日に関東大震災が起こるも、ライト館が生き残ったのは有名な話。
「ホテルハ貴下ノ天才ノ記念碑トシテタチ壊ワレズ  
家ナキモノ多数完全ナサービスヲウケ祝辞ヲノブ」

1954年(昭和29年)、第一新館(後の別館)建設。
1958年(昭和33年)、第二新館(後の東館)建設。
1967年(昭和42年)、ライト館解体。
1970年(昭和45年)、新本館竣工。
新本館の2階には日本最大、3000人を収容できる大宴会場・孔雀の間。
3階にはわが国初めての本格的な国際会議場・富士の間が控えている。
客室は5階から12階の標準客室階と
14階から16階のタワー客室階に合計777室が設けられた。
(ちなみに、開業当時の客室が当時としては大規模な60、ライト館は客室270。
ライト館にも孔雀の間があったが、戦争中に大破。
アメリカ軍は爆撃を避けるべき重要文化財として、古い寺社とともに、
帝国ホテルを指定していたが、誤爆によって、孔雀の間は被害を受けたものらしい。)
1983年、インペリアルタワー完成。
『帝国ホテル物語』参照。

今年、開業115周年を記念して、ライト館のデザインを再現した
「フランク・ロイド・ライトスイート」を新設(なんと1泊40万円!)。
ハイヤーの送迎と特別ディナー、「フランク・ロイド・ライトスイート」2泊をセットにした
宿泊プラン「インペリアル・クラシック115」は115万円だそうです(泊まれるか!)

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ライトによる旧帝国ホテルが有名すぎるため、影の薄い現帝国ホテル。
あまりにも70年代っぽい鉄の高層建築とか、
全体像がよくつかめないデザインは私も好きじゃないんですが、
ロビーにただよう高級ホテルだけがもつ落ち着きは結構好きです。

設計の高橋貞太郎は、絵画館や学士会館、日本生命館などにも携わっています。
帝国ホテル第一新館、第二新館(ともに現存せず)も彼の手によるもの。
帝国ホテル新本館の竣工が1970年2月で、
高橋貞太郎は1970年10月1日に亡くなっています。


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