新田ビル
新田ビル
1930年(昭和5年)
設計:木子七郎
2005年4月に取り壊しが決定している新田ビル。
かつては屋上に塔屋があったが、1980年に向かいに高速道路が開通、
大気汚染などにより崩落の危険があるとして1985年撤去された。
新田ビルの歴史については、かつてのテナントである
東部工業用ゴム製品卸商業組合によって特設サイトが設けられている。
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ニッタ、新田ゼラチン、ニッタクス、松山大学の看板が並ぶ。
ニッタは伝動用革ベルトの製造にはじまる、伝動・搬送用製品メーカー。
新田ゼラチンは写真用、医療用、食用、工業用ゼラチンなどの製造販売、
ニッタクスは合板および積層強化木などの製造販売を行なっている。
松山大学はなんの施設があるのかわかりませんでしたが、
設計者、木子七郎の妻かつ子の実家は松山で、
義父である新田長次郎は松山大学の前身、松山高等商業学校を創設しています。
木子は愛媛を中心に新田家関連の建築の多くを手がけています。
(当然ながらニッタの創業者は新田長次郎。
簡単に言うと娘婿に自社ビルを作らせたってこと?)
高速に面した通り側。アーチが美しい。
正面のレリーフ。
横から見たところ(上部分)。
同じく横から見たところ(下部分)。
裏手にある入口。
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