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九段下ビル

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九段下ビル(旧今川小路共同建築)
設計:南省吾
施工:上遠組
竣工:1927年(昭和2年)

九段下から神保町に向かう途中にあるボロビル。
今にも壊れそうな感じがいい味だしてます。

関東大震災の後、震災復興助成会社によって建設。
商家を募って共同ビルを低利融資で供給、出資額によって占有スパンが決まる
という計画だったが、実現したのはこのビルだけだった。

1、2階は店舗とオーナーの住居。3階は賃貸アパートして建てられたそうだが、
現在では、1階のテナント以外は使用されていないようにも見える。
古い建物が現役なのはすごいけれど、こんな今にも崩れそうな状態じゃなくて
ちゃんと手を入れて使えるようにして保護すべきじゃないのか
と思って見ていたら、改装して住んでいる人だとか、
デジタルコンテンツ製作会社のサロンや建築事務所として使われているそうだ。
そういう熱いファンがいるのもこの建物らしいところ。

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ちなみに、今川小路とは「高家今川氏屋敷の横小路」に由来する地名だとか。

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勝手に1970年頃の建物だと思っていたのだが(それより50年も古かった)
それは防護ネットで覆われたこの外観が
「60年安保」とか「バリケード」という言葉を連想させるからだと思う。

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「中根式速記」の看板が残っている。1929年(昭和4年)に中根速記学院が設立、
学校自体はまだあるようだが1979年(昭和54年)に移転。

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横から見たところ。傾いてる?

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ビルの裏側。
2002年11月頃、後ろにあった建物が解体されて今のような状態になったらしい。

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ビルの裏側アップ。空中に残るドアが不思議空間ぶりを強める。

バブル期には九段下ビルも取り壊しが決まっていたそうだが、
バブルがはじけて開発計画が宙に浮いたため生き残ったのそうだ。
そういう紆余曲折やいわくありげな感じが漂うビル。

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