兜町
山二証券(左)、成瀬証券(右)。
どちらも当時の銀行建築の第一人者、西村好時の設計。
2つ並ぶとここだけ時代が違う。
仕事で近くまで行ったので兜町散策をしてきました。
前日に地図でだいたいの場所はチェックしておいたのですが、
「○○証券なんて名前の古い建物、すぐにみつかるだろう」と簡単に考えてました。
ところが、いざ到着してみたら、そこは東京証券取引所のある株式の中心地。
まわりは日興コーディアル証券だの、明和証券、十字屋証券、岡三證券、三木証券、
……と株式ニュースのスポンサーですかってくらいにどっちを見ても証券会社だらけ。
おまけに銀行発祥の地とか郵便発祥の地の記念碑があるくらい
歴史のある地域なので、古い建物もあちらこちらに。
しばらくお目当ての建物を探してうろうろしました。
それでも、見つけたときには、さすがにすぐにそれとわかる存在感。
山二証券と成瀬証券、並んだ姿はそこだけ時代が違う。
家に帰ってから、もうひとつ金万証券も近くにあったことに気がついたのですが、
「それらしい建物はなかったよな」とよく考えてみたら、向かいの建物は工事中でした。
取り壊されたりしてないといいけど。
山二証券
設立:大正末
設計:西村好時
施行:清水組
窓のレリーフとかベージュのレンガ(スペイン瓦?)とか、細部が素敵な山二証券。
成瀬証券
1935年(昭和10年)
設計:西村好時
施行:清水組
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